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SysTune コラム

Health Regulations

皆さんは日本以外の各国でSPLとLAeqを組み合わせた音圧レベル規制が制定されていることをご存知でしょうか?
英語では、Health Regulationという表現をしますが、電気音響を使った様々なイベントに対して、それがエンターテインメントライブであっても、集まる聴衆の年齢や場所を考慮して、SPL、SPLのPeak、そしてLAeqの上限が様々な条件で決められています。

SysTuneでは、欧米の各規格をファイル化しており、それらファイルを呼び出すことで、すぐにその規制のもとでの測定が可能です。
Health Regulationsは、測定メニューのPlug Insから使うことができます。
以下の図は、ドイツのDIN 15905-5の場合です。例えば、LEQ 52.3 dB(A)とPeak 66.5dB(C)という数値が表示されていますが、グリーンの表示は上限以下を意味し、規制の範囲内の音量になっていることを示します。上限に近づくとイエロー、超えるとレッドに変わります。Infoをクリックすれば、規制の詳しい内容が確認できます。

日本には、就業環境の音圧レベル規制や、道路騒音や工事騒音に対する騒音規制は存在しますが、残念ながらいまだエンターテインメントライブについては明確な約束事はありません。したがって、通常はイベント主催者あるいは皆さんのような音響関係者が、各イベントに合わせて独自の基準を決めて音圧レベルの監視をなさっているのが現状です。
そのようなシチュエーションを想定して、SysTuneではHealth Regulationsのカスタマイズが可能です。等価騒音レベル、SPL、SPLのPeak値を自分で決定し、好みの名前を付けてファイリングし、簡単に呼び出すことができます。そして、イベント中にHealth Regulationsのウィンドウを出し、Startすれば各国の規制と同様にモニターが可能です。

SysTuneのこの機能は単なるツールですから、使用する側に音量に対する哲学が必要です。私も一般聴衆として多くのイベントに出かけますが、日本の現状は音量について真剣に管理制御されているとは言い難いと感じています。子供たちがいるようなコンサートでも、二時間近くも90dB(A)~100dB(A)の音圧レベルが連続してオーディエンスエリアに到達している現場などもありました。国が基準を作らないのであれば、音響のプロの方々が率先して音量規制について取り組んでいく必要を感じます。

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