新しいSTI規格では、音声レベルが非常に低い場合や、低周波数帯域によるマスキングが大きすぎる場合に、明瞭度に反映されます。また、STIシミュレーション時の入力信号の音声信号スペクトルを設定する必要があります。
Evac2では、それらに対応しました。
Evac2の自動作成レポートには、IEC 60268-16規格第5版が使用されている場合、シミュレーション用に選択された入力信号も表示されます。
入力信号のクレストファクターを考慮することで、より実際に近い音圧レベル値を予測します。
入力信号のオプションは、サイン(-3dB)、スピーチ (-9dB)、音楽 (-15dB) です※。
※()内はクレストファクター
2点間の距離、音の到達時間、X および Y 座標のオフセットをマウス操作で簡単に測定し表示します。
Evac2のノイズカーブファイルには、新たにNCB および RNV カーブが加わりました。結果として、以下の通り全てのノイズカーブが含まれることになりました。
多くの規制は、例えば、「エリアの85%は、0.51以上のSTIであること」、「エリアの90%は、92dB以上の直接音の音圧レベルであること」といった表現が使われています。そのために、Evac2では、新たに累積分布グラフを表示できるようにしました。
レポートの目的やユーザーの意図に従って、さまざまな表やマッピングをレポート内に構成することができるようになりました。
部屋の表面積、容積、幅、奥行きなど、より多くのプロジェクト情報がデフォルトでレポートに含まれます。
EASE Evac バージョン 1 と比較して、バージョン 2 には以下の機能が追加されています。
・IEC 60268-16第5版に基づく音声信号スペクトル設定。 設定はレポートにも表示されます。
・IEC 60268-16第5版に基づくマスキング修正。
・ダイアログウィンドウでは、さまざまなオプションを選択できます。 これを使用して、さまざまなテーブルを有効または無効にすることができます。また、最大5つのマッピングをレポートに追加できます。
・プログレス バーが表示されます。
・レポートには、部屋ごとに、表面積、容積、寸法が表示されます。
・オブジェクトを含む体積と表面積は、音響的に考慮すべき真の体積と表面積として示されます。
・レポートの分布データ テーブルには、分布統計の最小値と最大値が表示されます。
・表面材料情報がレポートに追加されます。
・レポートを生成するとき、オプションですべてのオブジェクトを含むテーブルを追加できます。
・累積分布結果は、レポートの分布セクションに表示されます。
・サイン、スピーチ (-9 dB)、音楽 (-15 dB) のドライブ レベルを切り替えることができます。
・スピーカーの消費電力は、それに応じて調整されます。
・SPL、SNR、STI、および CIS については、最小値をクリアしたエリアが%表示されます。
・Alcons については、最大値をクリアしたエリアが%表示されます。