この対面セミナーは、建築音響や電気音響設備の音響測定ソフトウェアであるEASERAの機能と操作について、基本を解説します。EASERAが初めての方はEASERAで何ができるのかが理解でき、すでにお使いの方は不明点が解決できるセミナーです。
3時間と短いコースですが、入念に構成された講義内容により、受講者はEASERAの特長と主な機能を知ることができると共に、ベーシックな使い方について学ぶことができます。
受講後は、EASERAによる音響測定およびその後の残響時間やSTI(音声明瞭度)等の分析をすぐに開始することができます。
対象は、建築音響設計と電気音響設備設計業務に従事されている方々、エンジニアリング会社で音響測定を担当されている方々、そしてSysTuneなどのライブ音響測定ツールを使われているPAエンジニアの方で、設備音響のチューニングにも興味をお持ちの方です。 また、建築音響の教育や研究に関わる方々にも有益です。
AFMG社には、もう一つの音響測定ソフトSysTuneがあります。
SysTuneが主に周波数領域である伝達関数の測定とリアルタイム解析を目的としているのに対し、EASERAは時間領域の特性測定、すなわちインパルス応答の測定とオフラインでの詳細解析を主な目的としています※。また、測定チャンネル数は、SysTuneが最大8chに対して、EASERAは32chまで可能です。
※ライブ測定機能も搭載しており、RTA、スペクトログラム、伝達関数の連続測定が可能です
EASERAは、通常のFFTベースの測定以外に、TDS(TEF測定、オプション)、MLS(M系列信号によるアダマール変換)によるインパルス応答測定も可能で、現場環境に最適な音源や手法を選択できます。
独自のWizard機能を使えば、いくつかの質問に答えるだけで、音源の種類や再生時間、平均回数、そして測定手法について自動で設定できます。
EASERAの最大の特長は、インパルス応答のポスト処理機能が数多く搭載されていることと、分析できる音響パラメータの豊富さです。
例えば、指定した時間内の反射音や後部残響音部分を、任意のレベルで減衰あるいは削除したり、フィルターや時間窓を掛けたりした後、音声明瞭度を計算しポスト処理前と比較できます。
EASERAの機能と操作方法を全て解説するのは、機能が多すぎて時間的に困難です。一方、基本を理解しておけば、使っていると自然に分かってくることも多々あります。
本セミナーでは、過去の測定データを駆使しながら、ストーリー性を持ってEASERAの機能と操作方法の説明を行います。
受講者の方は、EASERA試用版か、お持ちのEASERA をインストールしたPCを持参ください。
EASERAには多くの測定データがバンドルされていますので、受講中は講師の指示に従ってそれらを呼び出し、各種音響パラメータの分析やポスト処理について体験していただきます。
本セミナーの講師は、音響技術教育の第一人者である株式会社J.TESORI代表の栗山譲二が務めます。豊富な音響知識と研究開発経験を元に、分かりやすい説明に努めます。
日 時 | 2023年4月18日(火)13:00~16:00(3時間) |
---|---|
会 場 | 万国橋会議センター 地図 |
講 師 | 栗山 譲二(株式会社J.TESORI代表) |
受講 対象 | ・ 建築音響設計、電気音響設備設計、ホール音響測定に関わる方 ・ ライブ音響チューニングに関わる方 ・ 建築音響関係の教育や研究に関わる方 |
定 員 | 20名 ※定員になり次第締め切りさせていただきます |
受講料 | 5,500円(税込み) |
教 材 | ・オリジナルテキスト ・EASERA 30日間試用版(EASERA インストール / ライセンシングページの下部に、トライアルライセンスのダウンロードとインストール手順があります) ※すでに試用版を使われている方は、別アドレスでお申込みいただくか、弊社にご連絡ください。 |
※カリキュラムは予告なく変更になる場合がございます