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SysTune Pro コラム

  SPL(音圧レベル)とLAeq(等価騒音レベル)

ここからは、音の絶対値測定とシングルFFT測定に関するSysTuneの使い方を、順を追ってご説明します。
今回は、SPL(音圧レベル)と、LAeq(等価騒音レベル)についてです。

SPL測定の際に知っておかなくてはいけない基本は、周波数重み付けです。周波数重み付けとは一種のフィルタリングで、以下の画面例のように、A、B、C、Z(無し)の四つの特性が規定されています。
その中で最も重要なものが、人間の聴覚の性質(等ラウドネス曲線あるいは聴感曲線と言われる世界標準の実験結果が有名です)を考慮し、聴こえに合わせて作られたA特性です。A特性の周波数重み付け状態では、1kHz以下の低周波数帯域は、それ以上の周波数帯域と比較して大きなエネルギーをマイクが検知しないとSPL数値は上昇しません。これは、人の聴こえに合わせて低域の感度を落としていると理解できます。
また、C特性は聴覚の性質に高域は合わせていますが、低域はほぼフラットです。これは、聴こえという心理面に合わせているのではなく、生理面に着目して聴覚障害などを引き起こす可能性のある大きな音を測定する場合などに使われます。

次に重要なのが、等価騒音レベル(LEQ)です。SysTuneでは、LAeq(Equivalent continuous A-weighted sound pressure Level)と言う表記になっていて、測定時間内の音のエネルギーのA特性を時間平均したものにあたります。
人の聴覚は、大きな音圧の元に長時間晒されると様々な障害を生じることが分かっています。LAeqを測定することで、人の聴覚にとって安全な状況かどうかを判断することができます。

日本のライブPAの世界では、SPLのPeak値については留意測定項目として認識されていますが、演目中にオーディエンス位置で等価騒音レベルを測る習慣はあまり見られません。一方、海外の音響教育が進んだ各国では、突発的な大音量による聴覚障害と、それほど大きな音量でなくても長時間晒されることによる聴覚障害を区別し、後者の予防のために等価騒音レベルを測定することは当たり前となっています。そのような背景から、SysTuneではLAeqをSPLと同じ重要度で扱っています。

SysTuneでは、SPLとLAeqの測定はMonitorタブで行います。その際、音響測定メニューからHisto(ヒストグラム)を選んでおくと、それらの時間記録を表示できます。次の図の上のグラフが時間記録の表示にあたります。また、Save Toボックスをチェックしておくと、時間記録データをリアルタイムで自動保存します。
保存はテキストフォーマットで行われますので、レポートなどのための後加工も簡単です。海外では、ライブPA中のSPLとLAeqの時間記録を主催者に提出することも行われており、データを使ったレポート作成にこのデータが役立ちます。

  ご愛読ありがとうございます。次のアップをお待ち下さい。

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